英検準1級~英検1級語彙問題対策メモ

いままでのコラムで語彙レベル帯の基準として
SVL12000を使ってきましたが、
「SVLを具体的にどう使ったらいいのか書いてないな」
と感じた人もいるかもしれません。
SVLは生活語彙や宗教語彙もはいっているので
「試験に出ない」語彙も結構載せられています。
なので、試験対策としてはSVLをつかってレベル◯✕まで覚えろ
みたいなプランは意図的に書かないようにしてきました。
しかしながら、「せっかくならSVLくらい全部覚えたいな」
と考えている人もいるかもしれません。
そういう人を対象にSVLの使い方について提案してみようと思います。

以下ZONE1~ZONE3(英検準1級のZONE分けで1級のZONE分けではありません)
に分けて説明します。
ZONE1を終えた段階でSVL4~6までは総まくりしても
負荷を感じない状態になっています。
なのでZONE1を終えたら究極の英単語2のリストを一気に通読して
知らない単語をリスティングして集中的に覚えれば穴はなくなります。
以下同じプロセスになります。
ZONE2を終えた段階でSVL7~9までは総まくりしても
負荷を感じない状態になっています。
なのでZONE2を終えたら究極の英単語3のリストを一気に通読して
知らない単語をリスティングして集中的に覚えれば穴はなくなります。
ZONE3を終えた段階でSVL10~12までを総まくりしても
「ある程度」負荷を感じない状態になっています。
ZONE3はZONE1や2と違いやはり「負荷が強いです」。
なのでZONE3を終えたら
究極の英単語4のリストを一気に通読して
知らない単語をリスティングして集中的に覚えていきたいところですが
「キツイな」と感じたら「語源のアプローチ」を固めたり
「類義語やテーマ別キーワードのアプローチ」をつかったりして
「徐々に」知らない語を攻略していくほうが現実的です。
もしくは、英検準1級と1級の過去問(10年分)の語彙問題を
ひと通りやってしまうのも効果的だと思います。
やはり実際に問題として出題されていると強く印象に残ります。
このようなアプローチを経て
徐々に攻略を進める内に「総まくりできそうだな」と感じる時期が
必ず来ますのでそのタイミングで集中的にリストを全て仕上げてしまえばいいでしょう。

まとめると、ZONE1の単語集が余裕になったら究極の英単語2で仕上げを、
ZONE2の単語集が余裕になったら究極の英単語3で仕上げを、
ZONE3の単語集が余裕になったら究極の英単語4で仕上げを、
但し、ZONE3に強い負荷を感じたならば
「語源」「類義語やテーマ別キーワード」を利用して
少しずつ攻略して機が熟したら仕上げを、
すれば負担の強すぎないボキャビルが出来るといえます。

なお、究極の英単語の代わりとして
絶版ですがPOWERWORDSの該当レベルを用いたり
英辞郎や学辞郎で単語レベル検索して総チェックしても
問題ありませんので自分の使いやすいものを選択してもらえばいいと思います。

今回は以上になります。 

英語 ブログランキングへ

英検1級についても一応書いておきます。
英検1級の単語対策としては単語の難易度別に3段階あると思います。
アルクのStandard Vocabulary List(以下SVLで表記します)を参考にすると
 
Zone1≒SVL7~9≒全体の3割(21問中6問程度)出題
Zone2≒SVL10~12≒全体の5割(21問中10~11問程度)出題
Zone3≒SVL未収録≒全体の2割(21問中4問程度)出題

くらいが目安になると思います。
但し、Zone3の出題頻度については最大4割出題までブレがあるので
Zone3が多めに出された年は語彙問題の平均点が下がる傾向にあります。

Zone1は英検1級では「サービス問題」なので取りこぼしは避けたいです。
Zone2は英検1級でのボリュームゾーンで「ここが合否の分かれ目」となります。
Zone3は英検1級でも「難しめの問題」で全部取る必要は必ずしもありません。
但し、リスニングが強くない(受験者平均を下回る)人で
語彙問題で稼ぎたいならばZone3も準備しておく必要があります。
 
何はともあれまずは「パス単英検1級」を購入してください。
ちなみにSVL未収録の語が500語強あるのでそれは印をつけて
「英検用単語」と割りきって先に覚えましょう。
SVL未収録の語のリストは以下を参照
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/english/1338120198/
スレ5~33

Zone別の具体的な単語帳ですが以下になります。
Zone1はパス単準1級が全部分かる状態にしましょう。
覚えづらいのならば 
「英単語ピーナツ金」「キクタンsuper」「TOEFL4000アルク版(コア80まで)」
あたりの「覚えるための工夫がされている」本を1冊こなしてから
パス単に戻るといいと思います。

Zone2はパス単1級が全部分かる状態にしましょう。
この本もパス単準1級同様覚えづらいので工夫が必要になるかもしれません。
「キクタン英検1級(収録語句が少なめですが覚えやすいです)」や
 「TOEFL4000アルク版(コア100と分野別)」を併用するといいと思います。
あと最低限の語源知識(特に接辞はガッチリ固めておきたいです)があると
このレベルのボキャビルが非常にラクになります。
語源の本は多いですが「システム英単語PREMIUM」が
接辞の説明が丁寧なのでオススメです。
接辞を抑えたらTOEFL4000の説明などで徐々に語根の知識を増やしていくといいです。
語源以外にも、抽象語はシソーラス(類語)で
テーマ別キーワードは分野別キーワード集で増やすと
効率よく吸収していくことができます。
「 発信型英語10000語レベルスーパーボキャビル(旧版のほうが無駄が無いです)」を
副読本として随時パラパラ通読しておくと強力ですが
難易度が高いので完成度7割程度でも十分だと思います。

パス単準1級と1級をひと通り潰すと合格者平均点には到達すると思います。
リスニングが得意ならば合格点ラインを超えてくるでしょう。
但し、18/21点程度を安定して獲得するにはパス単だけでは不足するのが現実です。
リスニングがあまり得意でなくて語彙問題で貯金したいならば
SVL8~12でパス単未収録の語(特にSVL11~12の抽象語が狙われやすい)
も可能ならば固めてしまうほうがいいです。
SVLの効果的な使い方というコラムを書いてますのでそちらも参照してみてください。
Zone3はSVL12000を固めたあとの+αなので
Zone3へ行く前にSVLを先に固めてしまうほうが効率的です。

Zone3ですが、
SVL未収録の語の500語強を覚えているのならばそれでよしとしてしまうのも
アリだと思います。それ以上やるとキリが無いからです。
それでも「もう少し単語を抑えたい」というかたは
BWL(Basic Word List)のリストを潰していくのが
レベルの接続という意味で最も効率がよいでしょう。
実際パス単1級のSVL外の語はBWLのリストでカバーできる場合が多いので
カバーしていない語(ちょうど1000語弱あります)も抑えると
「いつ出題されてもおかしくない」ゾーンの語句を抑えられると思います。
BWLに準拠している「最強の英語ボキャブラリー1700語」という本を購入したら
 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/english/1322396860/
のスレ456~714 のリストを参考にSVL外の語句に印をつけてしまいましょう。
あとは例文を参考に空いた時間で少しずつ印のある語句を潰していけばおkです。
この本はBWLの全てをカバーしていないらしいので
追加として
 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/english/1338120198/の
スレ345~369のリストも参考にすると万全だと思います。
副読本として「 発信型英語10000語レベルスーパーボキャビル」も
随時通読しましょう。

句動詞ですが、
1級の句動詞はキリが無いのでパス単1級収録の句動詞のみに絞って
それだけは確実に取れるようにするのが無難だと思います。
単語と違ってパス単収録の句動詞が正解なので
全部選択肢が分かる必要がない場合が珍しくないですし
仮に選択肢の句動詞が全て分からなくても動詞の意味や副詞の意味から
ある程度推測して正解を絞ることは不可能ではありません。
パス単だけじゃ不安に感じるのならば
「英検1級100時間大特訓」の付録「英検1級語句句動詞TOP300」も併用すると
同じ語句が違う形で確認できるので記憶に残しやすいですし
微妙に収録が異なるので
その語がヒョッコリ出題されることも期待できます。

全体的な語彙問題対策としては以上になります。
英語 ブログランキングへ